ホテルグランドヒル市ヶ谷では、4月6日から、厚生労働省の要請に基づき、PCR検査の結果をお待ちになる帰国された方々等の一時滞在施設として、客室を提供致しました。
受入れに当たって
今回は、受け入れに当たって、準備を行い、実際に現場で清掃、配食を指揮した当ホテルのO部長に話を聞きました。
―――受け入れに当たって、どのような準備をしましたか。
厚生労働省から要請を受け、実際に、ホテルをご確認いただき、ゾーニングを行いました。その後、自衛隊員及び厚生労働省職員の方から実際に作業する従業員に対して、教育を行っていただきました。具体的には、ウイルスと防護についての知識と防護衣の脱着の実技を教授していただきました。
また、通常のホテル営業とは異なるので、部屋の備品や館内の備品などを撤去したり、ゾーニングに伴い、立ち入り禁止の表示を掲示して、当館の従業員や防衛省・厚生労働省の職員が誤って、帰国者の区画に入らないよう明確に示すこととしました。
当館では、食事の提供も行ったので、厨房スタッフと念入りに打ち合わせて、朝昼晩三食のお弁当の献立を考えました。2泊3日の滞在が基本とのことなので、数種類の献立を作成して、飽きがこないように工夫し、アレルギー、ベジタリアン、離乳食等対応させて頂きました。
―――実際に作業する従業員の皆さんの様子はどうでしたか。
防護服を着て作業するというのは、従業員にとっても初めてのことだったと思います。自衛隊の方に講習を行っていただいたときは、みな真剣に聞いていました。従業員の感染予防は、何よりも優先される事項であり、安全対策には徹底して臨みました。
また、防護服を着ながらの作業は、動きが制限され、普段の作業とは異なり、作業効率が落ちることから、清掃作業の指示においては、その点を考えながら無理のないように作業日程を組みました。気温が上がってくるにつれて、作業中に大量に汗をかくこともあり、従業員の体調管理には気を付けました。
―――作業に当たって心掛けたことは何ですか。
帰国者の皆さんは、ぞれぞれ、外国で大変ご苦労されて帰国されたものと推察します。また到着した空港でも検疫などのために長時間お待ちいただいたとも思いますので、当館に入られた後はできるだけお寛ぎいただけるように心掛けました。また、安心して滞在いただけるよう、制約のある中で、部屋の清掃は心を込めて行うように努め、手に触れる可能性のある所はアルコール等で消毒するなど、特に注意しました。
今後は、徐々に営業再開に向けて準備をしてゆくこととなります。今回得た感染症の知識を得て、お客様にとって、安心安全なホテルとして、再び営業できるよう万全の準備をしてまいります。
次回は「皆様からのメッセージ」をご紹介いたします。
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